6月4日、埼玉県春日部市にある首都圏外角放水路の視察にオホーツク二建会で行ってまいりました。


首都圏外角放水路は国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所管轄の防災施設で、首都圏の洪水被害を軽減することを目的に作られています。
近年は、日本全体で水害が多発するようになってきており、水害が起こったあとの対策と、起こらないようにするための対策が国土強靭化として国策として求められています。
われわれオホーツクの建設業者にとっても最も重要な使命の一つであり、北海道以上に水害が多く人口も多い首都圏の防災施設を視察することは非常に意義深いことです。
最初に施設の展示を簡単に見学したあとは


施設のスタッフの方から、放水路の地理的な説明、複数ある立坑の役割、それらをつなぐトンネル、調圧水槽や排水機場の役割、ポンプの動作要件など、首都圏外角放水路のメカニズムを教えていただきました。

オホーツクでも排水機場など類似の工事を行うことはありますが、あまりの桁違いの規模に説明の時点でも圧倒されてしまいました
説明後は、いよいよ地下50mの重要施設「調圧水槽」へ116歩の階段を降りて行きます。
地下深くにはサッカーコート2面分はありそうな広大な空間と巨大な柱が複数本あり
まさに圧巻の光景です。
地下深くにこのような工事を行った建設会社の仕事も驚嘆するもので
堆積する土砂の清掃のために重機を地上から吊って毎回搬入していることや
更に3倍深いところまで深く続いているらしい立坑を上から見てみるなど
日本人が防災減災のために作り上げてきた施設に驚嘆しました。

防災減災、国土強靭化の取り組みや工事はこれからも進んでいくと思いますが
今回の視察はわれわれの考え方や工事にとって必ずいい影響を与えていくものだと確信できる、とても良い研修となりました。

